ネット通販で商品を購入したとき、「お近くの配送店へ到着しました」という通知が届くと、そろそろ届くかな?と期待しますよね。
でも、なかなか荷物が届かず不安になることもあると思います。
この記事では、なぜそのようなことが起きるのか、どう対処すればよいのかを解説します。
「お近くの配送店へ到着しました」とは?
このステータスは、「あなたの荷物が地域の配送拠点(営業所)まで届いた」ということを意味しています。つまり、住んでいるエリアに荷物はすでに到着している状態です。
ただし、そこからすぐに自宅へ配達されるとは限りません。多くの方が「もうすぐ届く!」と思いがちですが、実際にはもう少し工程が残っていることが多いのです。
配送拠点では、各エリアの配達員に荷物を振り分ける「仕分け作業」や、「配達ルートの調整」などの業務が行われます。特に荷物が多い時期や大型連休明けなどは、こうした作業が混雑し、通常よりも時間がかかってしまうケースがあります。
また、配送拠点によっては、配達エリアの広さや人手の状況によって、到着してから配達までに1日以上かかることもあるのです。

近く”にあるのに、なかなか来ないって不思議

確かにそう感じるよね。でも、拠点に着いたあとは、配達計画や仕分け作業などやることがたくさんあるんだよ
「お近くの配送店へ到着しました」2回目が表示されるのはなぜ?
稀に「お近くの配送店へ到着しました」というステータスが、1回だけでなく2回表示されることがあります。
これは以下のような理由が考えられます:
- 配送店から一度持ち出されたが、配達できずに持ち帰られた場合(例:不在や住所不備)
- 配達ルートの都合や仕分けミスで、もう一度配送店内で処理された
- 別の配送店(拠点)を経由して再度「近隣の拠点」に戻った場合
到着したのに届かないのはなぜ?【よくある6つの原因】
近くまで到着しているのに、あと一歩が届かないというもどかしい状態。どんな理由があるのでしょうか。
配達順の調整で当日便にならないこともある
配達担当者は効率的なルートで回るため、荷物が届いてもその日のルートに組み込まれないことがあります。特に午後遅い時間帯に営業所へ到着した荷物は、翌日の配達にまわされることが少なくありません。
また、配達件数が非常に多い日や、担当エリアが広い場合なども、当日配達が難しくなります。担当者の負担軽減や効率的な配送のため、あえて翌日以降にスケジュールされることもあるのです。

その日に届かないと、ちゃんと動いてるのか不安になります…

確かに。でも、多くの場合は翌日にしっかり届くので、もう少しだけ待ってみましょう
荷物に特別な取り扱いが必要なケース(冷凍・高額など)
壊れやすいものや要冷蔵の商品などは、特別な配達方法が必要になることがあります。たとえば、冷凍食品や精密機器などは通常の荷物と一緒に運べないため、別の便での対応になることがあります。
さらに、高額商品や重要書類など、受取人のサインが必要なものも同様に、通常の配達ルートから外れる場合があります。これにより、他の荷物よりも配達が遅れることがあるのです。
住所不備・表札違い・部屋番号なしで一時保留
住所に誤りがあると、配達員が迷ってしまうことも。特にマンション名が抜けていたり、部屋番号が記載されていなかったりすると、配達先を特定できず一時保留となります。
また、引っ越したばかりで表札が違っている場合も、配達員が確認できずに持ち帰ることがあります。

えっ、部屋番号が抜けてるだけでも配達できないんですか?

そうなんです。表札が違う場合も一時保留になることがあるんだよ
不在続きで保管状態になっている
何度か不在が続くと、荷物が一時保管に切り替えられることも。通常、2~3回の配達チャレンジ後に営業所保管となり、受取人からの連絡を待つことになります。
この状態が続くと、一定期間後に返品処理されてしまうこともあるため、早めの再配達依頼が大切です。
配送センター内の仕分け遅延・伝票不備
特に繁忙期には、センター内の処理が追いつかず、遅れることがあります。たとえば年末年始やセール時期は、通常の倍以上の荷物が集中し、仕分け作業が滞るケースがあります。
また、伝票のバーコードが読み取れなかったり、ラベルが破損していたりすると、再確認や再処理が必要になるため、配達に時間がかかる場合があります。
大雨・台風・積雪・事故などの影響で配達停止
天候や交通状況が悪いと、配達自体が止まってしまうこともあります。特に台風や大雪の際は、安全のために全便がストップすることもあり、翌日以降にずれ込むケースが多いです。
交通事故や道路工事などの影響でルートが一時的に変更され、配達が遅延することもあるため、天気や道路情報も参考にしてみてください。
「お近くの配送店へ到着しました」から何日待つのが普通?
通常は、到着から1〜2日以内に配達されることが多いです。とくに都市部では当日中や翌日に届くことも珍しくありません。
ただし、地域や時期によって配達スピードは変わります。たとえば地方や山間部では、拠点からの距離や配達件数の状況によって数日かかる場合もあります。
また、天候の悪化や年末年始、セール期間などは配送業者が非常に混雑するため、通常よりも配達までに時間がかかる可能性があります。
もし「お近くの配送店へ到着」の通知から3日以上経過しても届かない場合は、何らかのトラブルが起きている可能性もあるので注意が必要です。

2日も経ってるのにまだ届かない…さすがにおかしいのでは?

気になる場合は、配送業者に問い合わせても大丈夫ですよ。荷物が保留状態になっているかもしれませんし、再配達の手続きが必要なケースもあるからね
Amazonの「地元の配送センターに到着済み」でも届かない理由
Amazonの場合、「地元の配送センターに到着済み」と表示されても、実際の配達は外部委託会社が担当することがあります。このため、タイムラグが生じたり、追跡情報が更新されないまま配達されたりすることがあります。
とくに、デリバリープロバイダ(Amazonが契約する地域の配達業者)は、独自のシステムを使用しており、Amazonの追跡システムにリアルタイムで情報が反映されないことが多いです。これにより、「配達中」と表示されたまま数時間動きがない、ということもあります。
また、配達スタッフの数が限られているエリアでは、配送ルートの都合で翌日に持ち越されることもあります。状況によっては、当日夜間や翌日朝に配達されるケースもあるため、しばらく様子を見るのも一つの方法です。

表示は『到着済み』なのに全然届かない…放置されてるのでしょうか?

いえいえ、Amazonの委託業者は追跡反映が遅いことがあるんです。少し時間が経つと突然届く、ということも多いですよ
お急ぎ便でも遅れることがある?【意外な盲点】
お急ぎ便であっても、天候や交通事情、または倉庫側の混雑などの理由で遅れることがあります。特に年末年始や大型セール期間中は注意が必要です。Amazon側は「最短で届ける努力」はしてくれますが、配達状況によっては予定どおりに届かないこともあります。
また、お急ぎ便の対象外地域や離島などでは、通常の配送と同じ扱いになることがあります。Amazonのヘルプページには「お急ぎ便を選択しても状況により翌日以降になる場合があります」といった注意書きが記載されていることも。
お急ぎ便だからといって、天候不良や災害、道路事情による遅れを完全に回避できるわけではないので、過信しすぎず、状況を柔軟に見守ることも大切です。

お急ぎ便なら絶対に翌日に来ると思ってました…

そう思いがちですが、優先ではあっても“保証”ではないんです。地域や天気、交通事情で遅れることもありますよ
Amazonで配送状況を正確に確認する方法
- Amazonにログイン
- 注文履歴を開く
- 該当商品の「配送状況を確認」をクリック
「配達中」や「持ち帰りました」など、表記の違いにも注意しましょう。
トラブル回避のために知っておきたいポイント
- アパート・マンションの部屋番号は省略しない
部屋番号がないと、同じ建物内で複数の世帯が存在するため、配達員が迷ってしまい、持ち帰りや保留になる可能性があります。 - 表札が違うと配達されにくくなることがある
荷物の宛名と表札の名前が一致しない場合、本人確認ができず配達できないことがあります。引っ越したばかりで表札が出ていないときは特に注意が必要です。 - ギフト注文のときは届け先の名前を確認する
相手にきちんと届くよう、贈り先の名前・住所を正確に入力しましょう。実家や職場に送る場合は、誰宛てかが分かるように備考欄に記載しておくと安心です。 - 置き配の場合、防犯対策も忘れずに
不在時に玄関先などに置いてもらう置き配は便利ですが、盗難のリスクもあります。宅配ボックスの設置や、玄関カメラ、置き配通知の活用など、防犯対策を併せて行いましょう。 - 配達時間の目安を把握しておく
自宅周辺の配達時間帯の傾向を知っておくと、受け取りやすくなります。午前中に届くことが多いのか、夕方なのかを把握し、外出のタイミングを調整すると安心です。 - 荷物の種類に応じて受け取り方を工夫する
冷蔵・冷凍食品、ガラス製品などは受け取りに注意が必要です。自宅にいる時間帯に届くよう時間指定をしたり、コンビニ受け取りに変更するなどの工夫も有効です。
まとめ|「お近くの配送店へ到着」後も油断せず状況確認を
「お近くの配送店へ到着しました」と通知が来ると、もうすぐだと思ってしまいがちですが、実はそこから少し時間がかかることもあります。
まずは落ち着いて追跡情報を確認し、必要であれば問い合わせや再配達依頼などを行いましょう。