筋トレを始めたばかりの人にとって、「デッドリフトって何キロからやればいいの?」という疑問はとても自然なものです。特にジムに行くと、重いバーベルを持ち上げている人たちを見て圧倒されがちですよね。
ですが、初心者が無理に重量を上げようとしてケガをしてしまうのは避けたいところ。
この記事では、「デッドリフト初心者は何キロから始めるべきか?」を軸に、安全にトレーニングを始めるためのポイントや注意点をわかりやすく解説していきます。
デッドリフト初心者は何キロから始めればいい?
デッドリフト初心者が扱うべき重量は、性別や年齢、体格、そして日常の運動習慣などによって大きく変わってきます。
無理に周囲に合わせようとせず、自分のペースでスタートすることが重要です。
一般的な目安としては以下のようになります。
- 男性初心者:20〜40kg(オリンピックバーのみ〜プレート付き)。体重60kg以下の方なら20kg前後、70kg以上なら30kg以上からでもOKです。
- 女性初心者:10〜30kg(軽量バーまたは軽量プレート)。体格に自信がなければ10kg以下のスタートもあり。
ただし、最初から数字にとらわれすぎる必要はありません。
大切なのは「どれだけ重いものを持ち上げるか」ではなく、「いかに正しいフォームで動作できるか」です。姿勢が乱れると腰などを痛めやすくなるため、まずは軽い重量で正しい動作を身につけることを優先しましょう。
また、慣れてくるとつい「もう少し重くても大丈夫かも」と思いがちですが、初期段階ではフォームの完成度を最優先にするのがケガを防ぐ最大のポイントです。

周りの人、めっちゃ重いの上げてるけど、自分だけ軽くて恥ずかしくなっちゃいますね…。

最初はみんなそうだよ。フォームが崩れたら意味ないし、ケガのリスクも高くなる。軽くても堂々としててOK!

そっか。見た目よりも安全第一ですね!

その通り!基礎ができれば自然と重量も上がってくるから安心してね。
どんなバーベルや器具を使えばいい?
初心者におすすめなのは「オリンピックバー(20kg)」か「トレーニングバー(10kg)」です。ジムによってはさらに軽量なバーもあるので、スタッフに相談してみましょう。
床引きデッドリフトが難しい場合は、最初は「ブロック」や「プレート」で高さを調整し、腰の負担を減らすのも有効です。
また、グリップが弱い方はリストストラップを使うことで握力に頼らず、背中のトレーニングに集中できます。
初心者が意識したいフォームのポイント
フォームを覚えるには、次の3つのポイントが重要です。
- 背中を丸めない(猫背厳禁)
- お尻を引いて、太もも裏のストレッチを感じる位置に
- バーベルは常に体に近づけて動かす
この3つを意識するだけで、ケガのリスクを大きく減らせます。できれば鏡でフォームをチェックしたり、ジムのトレーナーに見てもらうと安心です。
重量を増やすタイミングはいつ?
「軽すぎて物足りないかも?」と感じたら、それは少しずつ重量を上げるサインです。ただし、いきなり大幅に重くするのではなく、段階的に負荷を増やすのがポイントです。
無理な重量設定はフォームの乱れやケガの原因になるため注意が必要です。
一般的な目安は、
- フォームが崩れずに10回できるようになった
- 翌日の筋肉痛が弱くなってきた
- 持ち上げるときに「まだ余裕がある」と感じる
といった状態です。
このようなサインが出てきたら、次のトレーニングでは5kgずつ増やしてみましょう。5kgというと少なく感じるかもしれませんが、デッドリフトでは1回あたりの負荷が全身にかかるため、体への影響は意外と大きいです。慎重なステップアップが長く続けるコツになります。

5kgって少なすぎません?もっと増やしてもいい気が…。

気持ちはわかるけど、ケガしたら元も子もないからね。5kgでも身体にはしっかり刺激が入るよ。

なるほど。焦らず地道にってことですね!

そうそう、その積み重ねが結果になるんだよ。
モチベーションを維持するためのコツ
デッドリフトはシンプルな動きですが、その分、地道な積み重ねが求められるため、地味で辛いと感じる人も少なくありません。
フォームを意識しながら正確に繰り返すことは、思った以上に精神的な集中力も必要になります。
継続のモチベーションを保つには、次のような工夫が非常に効果的です。
- トレーニング日記をつける(重量や回数、体調や気分も一緒に記録すると振り返りがしやすい)
- フォームの動画を撮って比較する(1ヶ月ごとに記録を見直すと、変化が実感できて励みになります)
- 仲間やSNSで報告し合う(進捗を共有することでやる気が持続しやすくなり、アドバイスももらえます)
さらに、トレーニングの前後に簡単なストレッチやルーティンを取り入れることで、気持ちの切り替えがしやすくなり習慣化にもつながります。
目に見える成果が少しずつでも出てくると、それが自信となり、自然とやる気も湧いてくるようになります。
まとめ
デッドリフト初心者が何キロから始めればいいかは、性別や体力、目的によって変わりますが、共通して言えるのは「無理をしないこと」が最も大切です。
まずは軽い重量で正しいフォームを身につけ、それから少しずつステップアップしていくのがベスト。「見た目より中身」「焦らずじっくり」が合言葉です。
自分のペースを大切にしながら、ケガなく安全に、そして楽しくデッドリフトを続けていきましょう!